CASE 25

株式会社フューチャーセッションズ

(2019年7月1日~現在)

『受注者』と『発注者』の関係を越え、社会課題について
対話し共創する良きパートナーになれた

近年、社会や組織の抱える問題や課題は複雑化し、「何が正解か分からない問題」や「選択肢がない中で決断を迫られる場面」が増えています。そういった問題や課題に対して、専門家だけではなく、多様な立場の人々を招き入れた対話の場「Future Session」を通じて、人々や考え・多様な価値観を結びつけ、希望に満ちた未来を実現することを目指す株式会社フューチャーセッションズ。 ひとしずくは、ブランディングにおける広報支援業務を行ったことをきっかけに、様々な業務にともに取り組むパートナーとして活動してきました。 2021年12月に業務提携を締結したフューチャーセッションズ代表取締役社長の有福さんにこれまでの業務の振り返りと、今後についてお話しを伺いました。

見えなかった課題を、対話を重ねて汲み上げてもらうことができた

株式会社フューチャーセッションズ 代表取締役社長 有福英幸さん

ひとしずく担当者 こくぼ(以下、こくぼ):
いつもお話ししているので、改めてお話しをお伺いするのはなんだか落ち着かないですね(笑)、よろしくお願いします。

初めてひとしずくにご相談いただいたのが、2019年の夏ごろでしたね。どのような経緯でひとしずくにお声がけいただいたのか、改めて教えてください。

株式会社フューチャーセッションズ 代表取締役社長 有福英幸さん(以下、有福さん):
ちょうどその年、フューチャーセッションズの前代表が新しい会社を立ち上げることになり、私が代表を引き継ぐことになりました。偶然にカフェでこくぼさんにお会いしたのが、これから会社のブランディングを改めてどうしようと考えていた時で、すぐにご相談させていただきました。

こくぼ:
当時、具体的にはどのようなことに課題を感じていらっしゃいましたか?

有福さん:
フューチャーセッションズも新しい体制になったばかりで、何から取り組んでいけばいいのか正直悩んでいて、ひとしずくさんに何をお願いしたいのかも曖昧な状態で話をさせていただきました。

そのような状況でも、ひとしずくさんに快くお引き受けいただき、ブランディング会議の機会を隔週で設定するなど、今後についてお話しする時間を設けていただきました。こくぼさんとお互いの悩みについて話しながら、当時ひとしずくの顧問だった坂本文武さんからのアドバイスをいただくことで、フューチャーセッションズが何をして、どのような組織を目指したいのかということをはっきりと認識できるようになっていきました。

こくぼ:
当初はブランド発信のホームページのコピーライティングのご相談をいただいていましたが、有福さんと話し合いを重ねることで他の方法にもたどり着きました。「フューチャーセッションズとはどのような存在か」をステークホルダーとセッションすることで可視化していく「問いライブ」の開催もその一つでしたね。

有福さん:
私たちが課題解決のための要として大切にしている「対話」を、ひとしずくさんと行いつつ、課題解決の方向を探ることができました。2011年の東日本大震災によって、複雑な社会課題が浮き彫りとなり、日本中のあらゆる組織が、自分たちの力だけでなく、幅広い関係者とともに課題について対話し、解決に取り組む「共創」が必要であるとより強く認識したように思います。フューチャーセッションズも他の企業や組織に対して、対話と共創を常に大切にしています。

受発注の関係から社会課題にともに取り組むパートナーへ

一人ひとりが信じられる未来を実現するために、共進化に貢献できているか?と問い続ける

こくぼ:
ひとしずくに依頼をする中で、期待していた役割やひとしずくだからできると感じた部分はどのようなものでしょうか。

有福さん:
もともと、自分たちの発信力が足りないことを課題に感じていたので、PR力のあるひとしずくさんにお願いしようと思いました。また、フューチャーセッションズは株式会社ではありますが、「Future Session」を通じてソーシャルイノベーションを起こしていきたいという想いがあります。ひとしずくさんも「世界を良い方向に」と、さまざまな課題に取り組んでいらっしゃる部分で同じ想いを持っていらっしゃると感じました。実際に、社会の課題やこれから向かうべき方向を踏まえた上で情報発信していただけたので、やりとりがとてもスムーズでした。

こくぼ:
本来、ひとしずくがサポートさせていただく立場だったのですが、有福さんのお話しを伺う中で、心動かされ、ひとしずくのこれからについて色々と考え、私も「身を正す」チャンスをいただきました。

有福さん:
発注者と受注者、という関係にとどまらず、社会にどんなインパクトを与えていきたいか、同じテーマについて対話し共創する関係性に変わっていきましたね。とても良いかたちでご一緒できたと感じています。

こくぼ:
次第にひとしずくの他のパートナーさんの案件についてフューチャーセッションズさんにご相談させていただく機会もどんどん増えました。

有福さん:
ひとしずくさんとの関わりによって、さまざまな方とお会いする機会も増えて、垣根が広がりました。何か課題に取り組む際、一社だけでやろうとすると限界がありますが、それぞれ得意な分野を持った者同士が共創すれば、スピード感もありがながら、よりインパクトのある活動につながります。

業務提携で、一社では実現できない社会進化を

対話を重ねるごとに新たな問いが生まれ、定例会議でも話が尽きない

こくぼ:
2019年にお声がけをいただいて、さまざまなお仕事でご一緒することができ、ついに2021年12月、フューチャーセッションズさんと業務提携をさせていただくことになりました。これからフューチャーセッションズさんが取り組んでいきたいことについて教えてください。

有福さん:
たくさんありますが、フューチャーセッションズでは、多様な立場の人々がともに価値を創造するための場として「Future Session」を提供してきました。一方で、人々が結びつき、楽しんで共創する場は、あらゆるところでまだまだ足りてないとも感じています。今後、スポーツや食など、さまざまなテーマと人々が共創できる場を掛け合わせ、多様な領域で共創文化をつくっていきたいと考えています。

ひとしずくさんとは、人々が共創できる場をどんな領域にフォーカスしてつくっていくのかご相談しながら、色々な方を招き入れながら進めたらいいですね。

こくぼ:
事業内容は異なりますが、大切にするものを共有できるパートナーとして、一社じゃ実現できないソーシャルインパクトを出していきたいと思います。

有福さん:
はい、他にも色々な未来へ向けての構想を具体化したいですね。それから、未来への投資になるような構想を語り合う「遊び」の話ももっとたくさんできるといいですね。

こくぼ:
そうですね。今度、温泉地で2泊くらいして合宿やりましょう!(笑)仕事の予定を詰め込みすぎず、未来構想をじっくりする時間を持つのも大切なサステナビリティですよね。

有福さん:
せっかく業務提携したことですし、今まで通り色々なお仕事でご一緒させていただきつつ、未来について考えて実現していきたいですね。

 
撮影:ほりごめ ひろゆき 編集:つじはら まゆき

RECENT WORKS

社名ひとしずく株式会社
所在地本社:〒231-0021 横浜市中区日本大通33番地
小田原支社:〒250-0004 神奈川県小田原市浜町3-1-40
電話045 900 8611
FAX045 330 6853
メールinfo@hitoshizuku.co.jp
代表こくぼひろし
設立2016年3月
資本金3,000,000円
事業内容広報及びパブリックリレーションズ代理業
ソーシャルグッドプロジェクトの企画・制作・運営
顧問弁護士丁絢奈(よこはま第一法律事務所)
税務顧問元小出 悟(会計事務所ユニークス)
顧問社労士社会保険労務士法人ワーク・イノベーション