CASE 05

日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社(NCD)

(2016年10月〜)

初めてのBtoC事業での商品PR。
商品と社会課題の接点を常に考えながら
ブランディングやPRアイディアを提供。

日本全国における自転車のパーキング事業やITサービスを展開する、日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社(以下、NCD)。お声がけいただいたのは、これまでBtoB事業を進めていたNCDのパーキングシステム事業部が、BtoC事業を展開するというタイミングでした。 パーキングシステム事業部 営業企画部 プロダクトセールス課の堀江之隆さんに、お話を聞きました。

「初めてのBtoCの事業。商品PRについてまったくノウハウがなかったところをサポートしていただきました」

パーキングシステム事業部 営業企画部 プロダクトセールス課の堀江之隆さん

NCD 堀江之隆さん(以下、堀江さん):
もともとは常務の上田が、こくぼさんとお仕事上のおつきあいがあり、独立されたとのことで何か提案してみてくださいとお話したことがはじまりです。

ご提案いただいたのは、パーキング事業の全体的なブランディングだったのですが、今はそれを進めるのが困難ということで、一旦ストップするという判断になりました。一方で、私たちの直近の大きな課題として、商品のPRをどうしたらいいのかということがあったので、そこをお手伝いしていただけないかと。

もともと私たちはIT事業もパーキング事業もtoB、企業を相手にした事業だったのですが、パーキング事業から派生して骨伝導ヘッドフォンを弊社で売っていくことになり、いきなりtoCの領域に足を踏み入れることになりました。すべて一から立ち上げるという状態だったので、そのPRをするための提案をしていただきました。

ひとしずく担当者 たかはし(以下、たかはし):
実際に業務をご一緒させていただき、最初と今でひとしずくへの印象は変わりましたか。

堀江さん:
最初は、ブランディングとか、戦略的な大きな仕事だけをお願いするイメージでいたのですが、商品の広報にかかわる制作など小さな仕事までやってくださっていて。大きなところから小さなところまでご提案してもらえる柔軟な対応は最初予期していなかった部分ですね。

商品PRにおいて、初期、中期、後期などフェーズを分けて考えるということも、内部には全く持っていなかった視点でした。私たちの今の状況だと、どうしても短期的な視野になってしまうことが多いなと気づかされました。目標を立て、そこに対してどのようなステップを設定して踏んでいくのか、具体的な施策にどのように落とし込んでいくのかが大事なんだなと。

たかはし:
これまでひとしずくといっしょに取り組んできたなかで、プラスになったと感じていらっしゃることは、どんなことがありますか。

堀江さん:
自分たちだけで考えたアイディアだとどうしても行き詰まってしまうので、ひとしずくさんのコネクションの中から出てきたアイディアが加わることでPRの幅が広がっていると思います。

スピーディーにできるというのも大きいです。私たちだけでやっていたら、実現するのは半年後、1年後ではないかという企画を、1週間後2週間後に動いていただけるのは非常によいなと思ってます。

あともうひとつ、自分たちは売り上げを上げていくというミッションがあるので、本来ひとしずくさんが掲げている社会課題の解決や、ソーシャルグッドとは相容れないところもあると思うんです。でも、結果的に我々の行動は必ず何かの課題を解決して、その対価が売り上げという形に反映されているんですよね。ひとしずくさんはそこを忘れずにいてくださって、我々の取り組みや理念、商品の社会性みたいなものを逆に気づかせてくれる。私たちにとって、すごくありがたいことだなと思います。

楽しいサイクリングライフを提案するとともに、耳の聴こえに課題を持つ方にも商品を届けたい。

たかはし:
私たちに対して、もっとこうしてほしい、という要望はありますか。

堀江さん:
そうですね、期待しているところで言うと、商品PRの見本的戦略がわかれば教えてほしいな、ということがあります。もちろんこれが正解という回答はないと思うんですが、でも、過去における何か商品の広告の打ち方や情報提供のしかたなど、参考になる例は共有していただいて、時にはその例をトレースするようなやり方もあるのではないかと考えています。

たかはし:
パートナーさんがどうしたいかを尊重しすぎてしまって、また、こうしたらいいと断言するのが難しい部分もありました。

堀江さん:
もちろん我々が自発的に学んでいくべき部分ではあるのですが、最終的に効果が出るものであれば、時には強く意見を言っていただいたほうがよいなと思います。私たちも確信のないなかでやっていることが多く、一応は数値で評価していますが、評価も感覚的な部分が大きいので。そうなると、いろんな意見があったほうがいいなと思いますね。

たかはし:
商品を売ることは、結局は何かの課題を解決することにつながっているというお話がありましたが、今後、商品を通じて、どのような社会を実現していきたいというイメージはありますか。

堀江さん:
自転車パーキング事業は、ある程度ビジネスとして成立しつつも、放置自転車や違法駐輪の軽減にも貢献できていると思います。さらに私たちが取り組んでいきたいのが、サイクリングライフをよりよく楽しく提案するということ。私たちの主力商品であるXplova製のサイクルコンピュータやサイクルトレーナー、ニッスイSportsEPAのサプリメント、骨伝導ヘッドホンは、サイクリングライフの充実に貢献できると思っています。でもまだ多くの方に知っていただけていないので、そこはPRしなければいけないし、おもしろい新たな商品も継続して出していかなければと思います。

また、サイクリングライフとはまったく別の方向ですが、骨伝導ヘッドホンは耳の聴こえが衰えてしまった高齢者にとっても価値のある商品。そういった高齢の方の日々の暮らしが快適に、楽しくなるような商品も開発していきたいと思っています。

 
撮影:疋田千里 編集:ちばたかこ

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設立2016年3月
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